吸収率を考えるとどんな葉酸サプリを選んだら良いのか

葉酸サプリを購入するときには必要な量だけうまく摂取できるものを選ぶのが賢いと言えます。ただ、葉酸は飲んだものが全て吸収されるわけではないのを知っているでしょうか。実は葉酸には吸収されやすいものとされにくいものがあります。

葉酸サプリを選ぶときには吸収率の高いものを選ぶのも重要なので、区別の仕方を紹介します。

吸収率の異なる葉酸がある

葉酸は大きく分けるとモノグルタミン酸型葉酸とポリグルタミン酸型葉酸の二つに分類できます。どんな違いがあるのかを知る上では、グルタミン酸というキーワードを知っていると少しわかりやすいかもしれません。味の素に含まれているうまみ成分としてグルタミン酸ナトリウムがありますが、これと同じアミノ酸の一種です。

葉酸の構造にいくつグルタミン酸が結合しているかで分類されていて、一つの場合にはモノグルタミン酸型、二つ以上の場合にはポリグルタミン酸型とされています。この二つは体内に入ってしまえば役割は同じではあるものの、吸収率に大きな差があるので注意しなければなりません。

ポリグルタミン酸型はモノグルタミン酸型に比べて吸収率が低くなっています。基本的には人が持っている消化酵素でポリグルタミン酸型葉酸をモノグルタミン酸型に分解することが可能です。ただ、腸内細菌によって分解されてできているモノグルタミン酸型葉酸も多いと考えられています。

そのため、消化管の機能が低下したり、腸内フローラが悪くなったりしてしまっていると吸収率は著しく低下するでしょう。

ポリグルタミン酸型葉酸の吸収率が低いのはグルタミン酸の構造がたくさん結合すると水溶性が高くなって小腸から吸収されにくくなるからです。そのため、最近ではモノグルタミン酸型葉酸だけを使った葉酸サプリも目立つようになってきています。

天然葉酸はほとんどポリグルタミン酸型

葉酸サプリを選ぶときの基準として、葉酸が天然由来のものか、化学合成されたものかという点に着目する人もいるでしょう。そして、できるなら天然由来の葉酸の方が良いと考えるのが一般的な傾向です。しかし、吸収率の観点からすると実は天然葉酸はあまり優れていません。

青菜や枝豆などに含まれている天然由来の葉酸はほとんどがポリグルタミン酸型だからです。確かにモノグルタミン酸型も含まれていますが、ほんのわずかなので自力でポリグルタミン酸型葉酸を分解しないとほとんど吸収されないのです。

単純に天然由来なら良いと考えてはならないのが葉酸サプリの特徴と言えるでしょう。

合成葉酸にはモノグルタミン酸型が含まれているのか

それでは、化学合成された葉酸にはモノグルタミン酸型葉酸が含まれているのだろうかと疑問に思う人も多いはずです。実は合成葉酸の場合には全てモノグルタミン酸型葉酸なので吸収率は優れています。化学合成では小さな分子をつなぎ合わせたり、部分構造を変換したりして純粋なものへと変換していきます。

その過程で最も辿り着きやすいのがモノグルタミン酸型だというのは容易に想像できるでしょう。それが吸収率も優れているのであれば、あえてポリグルタミン酸型葉酸を化学合成する意味はあまりありません。合成葉酸を使っているという宣伝文句では葉酸サプリも売れなくなってしまうかもしれませんが、純粋なモノグルタミン酸型葉酸を使っていると言えば、吸収率について知っている人なら納得して購入してくれるでしょう。

天然由来の葉酸に比べて純度も高く、単価も安いので葉酸サプリによく配合されるようになっています。化学物質に対して忌避感を持っているわけでなければ合成葉酸を用いているサプリを選ぶのが得策と言えるでしょう。ただ、世の中で言われているように化学合成された成分は体に悪影響のある微量成分を含んでいることもないわけではありません。

純度の高さが重要になるので、どのように品質保証をしているかを確認した方が良いのも確かです。

発酵により作られたモノグルタミン酸型葉酸もある

化学的に作られたものではない生物由来の葉酸で、なおかつ吸収率の良いものを配合した葉酸サプリが良いという贅沢を言う人もいるはずです。しかし、考え方によっては決して贅沢な発想ではなくなっています。実は微生物の力を使ってモノグルタミン酸型葉酸を作る技術が開発されているのです。

微生物による発酵で葉酸を作らせるときに、うまくモノグルタミン酸型だけにさせる方法が確立されています。そのため、生物由来で吸収率の良い葉酸も存在し、実際に葉酸サプリにも使われているのが現状です。

ただし、これが天然由来なのかどうかはよく考えなければなりません。人が微生物の力を作って葉酸を合成していると考えることもできます。それでも化学変換を施さずに作られているのは確かなので、それなら天然由来で安心と思う人はこのようなサプリを選びましょう。

逆に発酵で作っても人工物だから嫌だという人は、普段から食べている味噌や醤油、日本酒やワインなどを考えてみると良いかもしれません。

これらも微生物による発酵で人が作り出しているものだからです。安全性が気にかかっているのなら、どのようにして保証しているかをメーカーに問い合わせてみても良いでしょう。

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吸収率をさらに上げるために重要なポイント

吸収率を上げるためにはモノグルタミン酸型葉酸を使っているサプリを選ぶのがまず重要です。それに加えてもう一つ肝心なのが、できるだけ小分けにして飲めるようになっているものを選ぶことです。モノグルタミン酸型葉酸であっても飲んだら全て吸収されるというわけではありません。

一度に大量に飲むよりも、少量ずつ飲んだ方が吸収される総量は多くなります。多少面倒であっても一日一回飲めば良いというサプリよりは、三回に分けて飲むようになっているサプリにした方が吸収率は良くなるのです。ただ、飲み忘れをしてはあまり意味がないので、負担のない範囲で分けて飲むようにしましょう。

食事からも葉酸を摂取しているという人は食事とは違うタイミングで葉酸サプリを飲むのも良い方法です。ただ、食事のタイミングは飲み忘れてしまいにくいことに加え、消化管の活動が活発になっていて吸収性も高まっています。

食事と一緒に飲むのと、食間にするのとでどちらが良いかはケースバイケースです。特に葉酸の量が多い食事をするときには後で飲むようにするという程度がストレスが少なくて良いかもしれません。